潰瘍性大腸炎 食生活編
今回は潰瘍性大腸炎発症から3年半が経って
2年ちょっと寛解を維持している自分の食生活を書いていく。
寛解維持できているのは薬の効果かもしれないし
食生活が合う/合わない、及び症状への影響には個人差があることに留意いただきたいが、
他の患者さんが参考にできる事例を1つ増やすことを目的として投稿する。
【前提・現状】
〇発症 :2018年末
〇入院歴 :2年くらい前に2週間。ステロイド投薬歴あり。
〇現在の服薬状況 :イムラン(1錠/日)、メサラジン(8錠/日)
〇現在の体調 :退院後の腹痛は年に2~3回
〇体型 :身長170~175cm、体重:55~60kg
〇その他 :運動の頻度が高いので食べる量は意識的に多くしている。
【発症前の食生活】
〇好きな食べ物 :ラーメン、焼き肉
〇朝食 :コンビニのおにぎりと野菜ジュース
〇昼食 :会社の食堂。揚げ物があれば食べる(定食なので野菜はつくが)。
〇夕食 :寮の食堂で定食、仕事で遅い時はペヤングソース焼きそば超大盛。
〇その他 :
・平日はエナジードリンクを1日1缶常飲
・テニスの試合に出た後は必ずラーメン
・お酒は日常的には飲まない、飲み会の時だけ場を楽しめる程度に。
入院した後は以下の点を反省点として挙げ、食生活の改善を試みた。
〇かなり高脂質
〇野菜をほとんど食べていない
〇食物繊維や乳酸菌をほとんど摂取していない
特にペヤングソース焼きそば超大盛は1食で脂質が50gを超えるので
(大好きな食べ物なので「断腸」の思いで)食べるのをやめることにした。
【食生活最適化:退院直後3か月くらい】
とにかく体に悪そうな食事は全部やめることと、自炊をすることを意識した。
〇朝食:バナナ、ヨーグルト、野菜ジュース、納豆
〇昼食:サラダチキン、温野菜、白米
〇夕食:魚料理、白米、温野菜
〇その他:油を使うときは全てオリーブオイル
緊急事態宣言中に退院したので、暇な時間を活かして自炊を習慣化できたのは幸いだった。
しかし、この食生活は健康的な反面、正直なところ味気なかった。
よって今は健康的な範囲内で食に楽しみを見出すことを意識している。
【食生活最適化:退院半年後~現在】
現在は以下のような考え方で食生活を構築している。
〇肉は食べ過ぎない。鶏肉か豚肉で脂身が少ない部位を選ぶ。
〇お酒は飲まない。
〇夕食に必ず野菜を入れる、キノコ類をたくさん食べる(「菌活」です)。
〇揚げ物もOK。自分で作る時はオリーブオイルを使う。
〇「体に悪そうなもの」も食べたい時は食べてよい。
ただし健康に食べる方法を考える。(量を少な目にする、続けて食べないなど)
到達した食生活はこんな感じ。
〇朝食:
・ブルーベリー入りヨーグルト or 豆乳かけオールブラン
・バナナ
・ゆで卵
・納豆
・わかめの味噌汁(リンゴ酢入り)
・トマトジュース
〇昼食:(基本的に在宅勤務なので自炊)
・サラダチキン
・パスタ(野菜多目のペペロンチーノ or にんにくトマトソース)
※週1~2の出社時は食堂で好きなものを食べる。
※最近は暑いのでソーメンとかそばも食べる。
〇夕食:
・白米 or 玄米 1合
・鶏肉 or 豚肉の料理1品
・野菜(キノコをたくさん入れる)
※ニンニクと長ネギが大好きなので、夕食には必ずと言っていいほど登場する。
〇間食:
・ミックスナッツ
・グラスフェッドのホエイプロテイン
・インスタントコーヒー、麦茶、フルーツジュース
【食生活最適化:今後の改善点】
〇魚を食べる機会が少ない。(肉に比べて値段が高いのが理由です…)
〇白米→玄米にするかもち麦を入れる。食物繊維を摂るため。
〇カルシウムが足りない気がしている。(定量化はできていないが)
【食生活に関する心持ち】
娯楽としての「食事」と健康維持を両立するために意識していることは以下の通り。
<栄養バランスについて>
〇タンパク質をたくさん摂る。
〇食物繊維をたくさん摂る。
<外食について>
〇1人で外食はしない(会社の食堂除く)。
〇友人と外食する時は入った店で食べられそうなものを食べる。
〇外食の後は食物繊維を多めに摂る。(こんにゃく畑とかでもよい)
〇病気のこと、お酒を飲めないことを周知しておく。
(飲み会には参加してノンアルコールで会話を楽しむ)
ただし、特に親しい友人には過度に気を遣わないでほしいということも伝える。
<1人の食事を楽しむことについて>
〇おいしいものを食べる。
〇好きだけれど「体に悪そう」な食べ物もOKだが、2日続けて食べない/飲まない。
・炭酸飲料 :コーラ、ファンタ、ジンジャエール
・アイスクリーム :スーパーカップ
・チョコ菓子 :板チョコ、パイの実、チョコパイなど
・菓子パン :アップルパイ、メロンパンなど
【最後に】
自分なりに試行錯誤して食事を楽しみにできるようにしているという点は
他の患者さんたちにも参考にしてほしいと考えている。
ラーメンと焼き肉、ペヤングソース焼きそばという自分にとって好きな食べ物トップ3を好きなだけ食べることができなくなったのは非常に悲しい。
その一方で食べられる範囲に美味しいものがあるし、症状が重い人よりはかなりラフな食生活で済んでいることは幸いである。
これから症状が再燃して辛い時期が来るかもしれないが
その時はまた試行錯誤して食生活を考えていきたい。
今回は以上です。