初心者エンジニアのワークライフバランス

アラサーエンジニアの自分語りが誰かのお役に立てば幸い…

潰瘍性大腸炎 発症編

先日、凶弾に倒れた安倍晋三内閣総理大臣
自民党の政治に関してここで何か言うつもりはないのだが
彼はおそらく「世界でも有数の有名な潰瘍性大腸炎の患者」であった。
他にも私が大好きなゲーム実況者であるもこうさん、
あとオリックスバッファローズの安達了一選手など
有名人でもこの病を患っていることを公表している方も多い。

安倍元総理は何か月も入院した過去があるのに加えて
総理大臣を辞任した遠因にはこの病気があるという説もある。
もこうさんは中学生の時からこの病気と付き合っているとのこと。

​私も潰瘍性大腸炎を患って4年近くになり、2年前には入院での治療も受けた。
幸いにも今は身体に合う薬を処方してもらって、
かつ入院した後は食生活を改善したことで2年以上は寛解を維持している。

今日はこの病気を発症した時のことを書いていこうと思う。


潰瘍性大腸炎についての一般的な説明はここでは省略するが
興味を持ってくれる人がいるのはありがたいことなので
wikipediaなどで調べてもらえると嬉しい。

【前提】
〇男性、2022年現在で30歳
〇26歳の時に潰瘍性大腸炎と初めて診断される。
〇入院治療を受けたことあり。
寛解維持が2年くらい、今は日々の食生活にはかなり気を付けているが
 友人と外食する時は割と好きなものを食べても大丈夫な状態。


【異変】

私はもともとお腹が弱く、大学の時から週に1度くらいはお腹を下していた。
(テニスの試合中に腹痛にならないか、いつも心配していた気がする)
なので多少の腹痛は日常の茶飯事であったのだが
ある日、初めての体調不良があった。それは血便である。
その時は特に腹痛などない日だったのと、
ちょうどトマトジュースにはまっていた時期だったので
特に気にしていなかった。

ただし、数日間も血便が続くとさすがにおかしいと思うわけである。
それでも消化器系が悪いというよりは痔とかそっちの方かと思っていた。
なにしろ、血便の症状を診てくれる町の病院を探して受診してみた。
受診の結果として、「大きな病院を紹介するので内視鏡検査を一度受けてください」とのことだった。


【検査】
繰り返すがこの時はまだ腹痛があったわけではないので
特に焦ることなく、検査の日を待った。

余談になるが、大腸の内視鏡検査の前に
下剤や腸の洗浄液?のようなものを飲んで
腸内を空にして表面が良く見えるようにする必要がある。
これがまた辛い。
前日の夜から何も食べられない空腹の状態で微妙に味がある
水で薄めた洗浄液を数時間で2Lくらい飲まないといけない。


初めての内視鏡検査そのものはそんなに辛くなかった。
正式な診察は次回の診察の時です、とは言われていたのだが
担当してくれた先生から「最近若い人に多い、原因がはっきりしない大腸の炎症です」と言われた。
また、「今はいい薬があるからそんなに心配しなくてよい」とも教えてもらった。

これも余談だが、検査を受けながら画面に映った自分の大腸の中の様子を見させてもらえた。
理系の人間だからか「あー自分の体の中ってこうなっているのか」と
検査を受ける立場ながらも実験を見ているかのような感覚だったことも印象深い。


​【診断】​
検査を受けたのは年末、12/28くらいだったので次の診察は年明けだった。
そこで初めて「潰瘍性大腸炎」という名前を聞くことになる。

医者から何と言われたのか正確には覚えていないのだが
電子カルテに書かれた最後の一文が「潰瘍性大腸炎と考えて矛盾しない所見です」
だったことはなぜかよく覚えている。


この時、私に伝えられた情報は以下。
〇原因不明で完治が定義されていないために、難病に指定されている病気であること。
〇薬をたくさん飲まなければならないこと
→発症当初は「メサラジン」という病気の治療薬を1日3回3錠ずつ飲んでいた。
〇最近、若い人に多い病気であること。
〇症状が落ち着いているときは食生活は特に今まで通りでよいこと。

【診断を受けて】
正直な感想は「自分がこんな病気かかるのか」というものだった。
特に完治が定義されていないという部分は驚いたし、多少堪えた。

一方で「まあこんな生活してたら病気の1つしても仕方ないな」とも思えていた。
というのも、当時は平日のプライベートは全て犠牲にして月80時間くらい残業していたし、
食生活は朝はコンビニのおにぎり、昼は食堂の定食、夜はペヤングの超大盛。
また、土日はテニスした後にラーメンを食べて帰るのが定番。
今考えると腸内環境最悪の生活である。

ストレスや食生活が潰瘍性大腸炎の原因であると特定されているわけではないが
腸内環境は間違いなく寛解している現在より悪かった、というのが
上記の文章の主旨である。


ここで後悔するとすれば
「症状が落ち着いているときは食生活は今まで通りでよい」という言葉を都合よく解釈して
先述の食生活を継続したことだ。
結果論かつ推測ではあるが、食生活のせいで私はさらに痛い目を見ることになる…。

【まとめ】
​血便→町医者から総合病院を紹介→内視鏡検査→診断→投薬(メサラジンのみ)治療​​
というのが私が初めて潰瘍性大腸炎と診断された時の流れである。
初期の症状だけで見れば、この病気にしてはかなりの軽症の部類だったと思う。
ここからしばらくは特に大きな症状の悪化はなく、生活していくことになる。

この時に適切な生活習慣に変えていたら重症化することはなかったのかもしれないが…。
症状が悪化した時の話はまた次回以降…。
今回は以上です。