初心者エンジニアのワークライフバランス

アラサーエンジニアの自分語りが誰かのお役に立てば幸い…

転職活動 準備編

今日も仕事後にテニスしてきたが、夜だったので日焼けは避けられた。
転職してから在宅勤務+終業が早くなったので平日に余暇に費やす時間が多くなった。

転職して生活の全てがよくなったとは言えないが、今のところ転職には満足している
ということで今後の転職を考えている方に役に立てれば、
と自分の転職活動について詳しく書いてみる。
今回は準備編です。

【この記事で伝えたいこと】
〇 転職活動において自分が行った事前準備の内容
〇 重要なのは転職で重要視する項目(例:年収と勤務地が良くなるなら転職する、など)と現状をまとめておくこと

【前提】
学歴:私立の大学院を修士で脱獄、専攻は物理
職歴:メーカー研究開発職、約5年
年齢:アラサー

【転職活動の概要】
2021年2月~4月    転職活動1回目 3社から内定を得たが、前職に留まる
2021年9月~11月  2社から内定を得て、そのうち1社に転職

【転職へのモチベーションのレベル】
前職に大きな不満があったわけではないが、
スキルアップと新卒でやりたかった製品分野へチャレンジするチャンスがあるなら転職したかった



​【転職活動の準備① エージェントへの登録​】​
自分で企業のHPを見て求人を探すのもありなのだが、
私の場合は転職会社のエージェントにお世話になることにした。
理由は以下の4点がメリットだと感じたため。
職務経歴書などの書類をプロの目で添削してもらえる
〇 ざっくりと希望条件を伝えると、それに合う求人を紹介してくれる
〇 企業HPには公開されない求人を紹介してくれる可能性がある
〇 内定後の条件交渉を自分の代わりに行ってくれる

エージェントの質、という観点では転職会社は正直なところどこでもよいと思う。
会社よりも担当してくれるエージェントの人柄と能力が重要だと考えている。
私は2回の転職活動で担当いただいたお二方には有意義なサポートをいただいた。
ただし、友人から話を聞くとエージェントには当たり外れがあるようなので
合わないと思ったら躊躇なく担当変更の依頼をするべきである。

求人の数、という観点では大手の方がやはり良いのではないかと思う。
(これは2社しか見ていないので何とも言えない。)


【転職活動の準備② 職務経歴書の準備】
エージェントからフォーマットをもらって、それを埋める形で記載。
私の場合は前職で携わっていた製品がニッチだったこともあり、
職歴より学歴(学生時代の研究内容)をちゃんとアピールしてください、とのアドバイスがあった。

あとは細かい業務内容は書いても伝わらないし、キモになるところは守秘義務の関係で書けないので
とにかくメーカーの仕事の中で経験したことのあるものは全部書いた。

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前職での主業務は部品設計と完成品評価であったものの、サブ業務として
市場/競合の技術調査、新製品の要件定義、検査工程の立ち上げ、客先フィールドテスト、展示会調査/セールス同行での顧客面談など
実際にモノを作るところ以外は一通り経験していたので
職務経歴に厚みが出たと思う。


【転職活動の準備③ TOEICの点数向上】
TOEICを少し勉強して700点台から800点台に上げておいた。

ただ、エンジニアの求人では600点台の記載が多く
700点以上と書かれているところはほとんど見かけなかった。
​よってTOEICの点数は転職活動の成果に対して効果があったかは不明。

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【転職活動の準備④ 紹介を依頼する求人の条件を決める】
エージェントに聞かれることだが、どんな求人を紹介してほしいかを決める。
私の場合は以下の条件で紹介してもらっていた。
〇 職種    :研究開発(業界は問わない)
〇 年収    :前職の-50万円以内(生活に困らない範囲、ということ)
〇 仕事内容  :前職のスキルを活用できる and/or 学生時代の専攻に近い製品開発
〇 勤務地     :東京、神奈川、埼玉、千葉のどこかで転勤が当面ないこと
〇 その他   :残業が少ないことを求人に書いていること

これは内定をもらった後に感じたことだが、
内定は蹴ることもできるし、その場合の自分の損失は選考にかけた手間と時間だけである。
入社するかどうかは後で決めることとして
 とりあえず自分の希望よりも広い条件で受けられるところは受けた方がよかった。


【転職活動の準備⑤ 転職で重要視する項目と現状をまとめる】
これが1番大切だった。(内定をもらったときに転職する/しないの判断基準になる)
下のように前職との比較表を作って、総合的に判断できるようにした。
専攻を受けた会社が条件を出してくるのは内定後であることが多いので
オファーレターを見ないと最終判断はできない。
ただし、内定後1週間程度で入社するかどうかの判断をする必要があるので
判断基準だけは早めに明らかにしてブラッシュアップしていくのが良いと思う。

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項目 内定先 前職
仕事内容
年収 (金額) (金額)
昇給 ×
会社の将来性 ×
業界の将来性
仕事内容の将来性
勤務地
雰囲気
福利厚生
休み
仕事負荷
スキル習得 ×

 

​【まとめ】
こうして振り返るとそこそこちゃんと考えて転職活動の準備をしていたのだなと思う。
① エージェントへの登録​
職務経歴書の準備
TOEICの点数向上
④ 紹介を依頼する求人の条件を決める
⑤ 転職で重要視する項目と現状をまとめる

当時のオファーレターとか職務経歴書も残っているので
ドキュメントそのものを掲載することはできないにしろ、
内容を文章で表現した記事を投稿するのもありかと思う。

今回は以上です。


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転職理由と前職の振り返り

​​【この記事で伝えたいこと】​​
〇どんな仕事にも良いところと悪いところがあるはず
〇転職する際は良いところを残しつつ悪いところを潰してくれる仕事を選ぶとよい
〇転職に限らず何か選択をするときは選択の根拠を文章にして可視化すると後悔しにくい

​【初めに】​​


私は理系修士から新卒で一部上場のメーカーに入社し、研究開発職に就いた。

希望した職場(製品分野)ではなかったが、若いうちに働く職場としては恵まれていたと思う。

今は転職して別業界のメーカーでソフト系の仕事をしている。


この記事は転職活動した時に考えをまとめたノートから内容を抜粋したものです。
前職には5年ほど務めたということで良いと感じたところもあるはずだが、
悪いと感じていたところから脱却するために転職したはず。
前職で5年働けたけれど転職してしまった理由を
よかったところと悪かったところの観点から振り返ってみる。
就活中、転職を考えている人たちの参考になれば。


​【よかったところ→5項目】​​​​


①給料がメーカーにしては高い
2年目から年収500万円を超えてくれたのは非常にありがたかった。
(幸か不幸か)固定残業制だったのでコロナ禍でも収入が減らなかったのもプラスポイント。
やめる直前の額面月収は大体40万円、アラサーでこれはまあまあといったところだろう。
お金に困ったことは一度もないどころか、4年目までボーナスに手を付けたことすらないくらいの収入はあった。

②福利厚生
会社の近くの寮に安い家賃で住めたことは利点だった。
(通勤短い+家賃安いは若いうちの最重要項目とも考えている)
次点で会社にテニスコートがあって自分の一番の趣味であるテニスにかかるお金があまりかからなかったこと。

③仕事内容
研究開発分野に配属されて物理的素養が求められる仕事をやらせてもらえた。
自分は物理科卒なので単純に物理っぽい実験・考察をして周りに喜ばれることが1番のやりがいだった。
あと、実験室の管理者だったので、装置構築含めてある程度好き勝手実験できたのもよかったと思う。
楽しく実験していて気が付いたら23:30みたいなこともしょっちゅう。
(これが幸せかは人によると思うが)

5年間の仕事は正直かなり楽しかったし、もう数年続けてもよかった気もしている。

④勤務時間・休暇取得の自由度が高い
「仕事が終わっていて、会議を忘れなければ仕事の進め方は任せます」という業務管理体制で
ワークライフバランスを整えるには好条件だった。
人に迷惑をかけなければ朝は何時に出社してもいいし、早上がりも自由。
(午前中に会議がない日は目覚ましかけていなかったな…。)
有休もめったなことがない限りは「急ですが今日休みます」も問題なし。
子育てしている人にも大きなメリットになっていた点だと見られる。

⑤理不尽に怒られない
5年間で開発のメンバーに怒られたことは一度もない。
怒っても実験結果が覆ることはない、ということが上層部含めてよく理解されていたためか。
「だめなものはだめ」と言って納得してもらえる環境はエンジニアとしてはありがたかった。

工程立ち上げで生産ラインの方と仕事をしたときは
不勉強のため会議で怒鳴られたことはありますが、それは自分が悪い…。



​​​【悪かったところ→5項目】​​

①仕事のスキルに関しては指導を得られない
3年目くらいで私が担当する業務の根幹になるスキルを私以上に習熟している人がいなくなった。
スキルを付けるには独学するより業務の中で人に習うのが手っ取り早いと思うが
まだ若手といえる年次のうちからなくなってしまった。

同僚が私の仕事をあまりよくわかっていない、というのは
うるさいことを言われず仕事をできるという意味ではメリットでもある。
ただし、自分でスキル向上が飽和していると思ってしまったら終わりです。

転職理由の大きな要素の1つである。

②業績が下降気味
入社以来、会社の業績が下降気味で改善する要素が私からは見て取れなかった。
逃げるなら早めに…ということで退職した感じ。

③仕事に用いる知見・スキルがニッチすぎる
私が携わっていた業務に必要とされる知見・スキルがニッチすぎて世の中一般に通用するものではなかった。
(転職エージェントにも言われたこと)
この製品にずっと携われるならこの知見・スキルを極めていけばいいのだが、
私からはこの先20年も30年も続く製品分野とは思えず自分の将来に危機感を覚えた。

④自分の手を動かす時間がどんどん減っていった
退社直前は実験はオペレーター任せで、自分は設計とエクセル/パワーポイント作業のオンパレード。
(某自動車メーカーで「パワーポイントエンジニアリング」という言葉があるそうだが、まさに)
頭は使っていたと思うが、ニッチ分野での開発の知見が汎用性を持っているとは思えず…。
世の中で広く通用するように「手に職をつける」ことができなくなっていった。

⑤​​​​​​やりたかった技術・製品分野ではない
「この製品を担当して、この技術を深めていきたい」と希望していたものに携わることはできなかった。
(といってもやってみたらとても楽しい技術・製品だったのだが)
会社員という枠組みで未経験からスキルの種類をガラッと変えるなら
年齢的にも(アラサーの当時が)最後のチャンスだと思った。

これが最大の転職理由。

​【最後に】​​​​​​​
転職先の現職場ではありがたいことに悪かったところ①~⑤は全部クリアされている。
良かったところ①、④は若干失っているが許せる範囲となっている。
(年収は-30万くらい、業務時間は割とちゃんと決まっている)
その他、現職場に入ってみてわかった良いところも含めて
現在のところ転職したことに後悔はない。
自分の考えを可視化して選択できたことが今の満足につながっていると思う。


今回は以上です。ではまた。